452人が本棚に入れています
本棚に追加
なんて内心ふざけた感じで言っていたが、内心の内心ではガクブルが止まらない状況だった。
更にその内心では、絶望のあまり喉をかきむしって(ry
だが、それで分かった。
星也は日和に驚かなかったのは、既に来ていたのを知っていたからなのか。
コイツの事だから、窓とかから侵入して来たのかと……お前はどこのスネークだって聞きたいくらい、日和は侵入するのが上手いからな。
ま、それはさて置き。
……ヤバいか……?
朝からR18(グロ描写的な意味で)な展開か……!?
「星也」
俺がライフストリームに落ちた某英雄の如く発狂しかけていると、不意に美空が呟いた。
美空らしからぬ口調に、俺と日和は揃って首を傾げる。
星也も同じく、怪訝な表情だ。
「美空、どうしたの?早く朝ご飯食べなきゃ、遅刻しちゃうよ?」
星也が言うと、美空は兄の元へゆっくりと近付いていった。
──一瞬、この部屋の空気に緊張が流れる。
何やらシリアスな感じがするのに、木っ端微塵にぶち壊されたドアの残骸が、妙に場違いだった。
「ラブラブになろう」
「え?」
三人分の「え?」が重なったと同時に、美空は星也にギュッと抱き付いた。
「みっ、美空!?」
「だって!だってだってだって、日和お姉ちゃんとお兄ちゃんが見せ付けてきたんだもん!
どーだ、私達だってラブラブだぞはっはっはーっ!!」
俺と日和は、その場にずっこけた。
悔しかったんかいッ!!
そして、別に見せ付けたつもりは無いッ!!
最初のコメントを投稿しよう!