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鶴見
「それぐらい知ってる。邪魔すんな」
美智子、ダンボール箱を持ち、上手から登場。
そのまま玄関に退場。
安原
「(鶴見に)もう一回振ってみろ」
鶴見
「(素振り)チャン、リン、シャン」
安原
「違う」
鶴見
「どこが?」
安原
「チャー、シュー、メン」
鶴見
「俺はいいよ。腹減ってないから」
安原
「そうじゃない。素振りの時は、チャー、シュー、メン」
鶴見
「そうだっけ?」
安原
「もう一度」
鶴見
「いいよ。あっち行け」
安原
「そんな事じゃプロになれないぞ!」
鶴見
「別に目指してねぇし」
安原
「いいから振ってみろ」
鶴見
「しょうがねぇなぁ。(構える)」
安原
「ああもう。全然ダメ。ファーッ!」
鶴見
「まだ振ってねぇよ!」
安原
「手本を見せてやるから、よく見てろ。(ダンボール箱を持ったまま)グリップはこう。膝を軽く曲げて、テイクバック。頭を動かさずに」
鶴見
「能書きはいいから、とりあえずダンボールを置け」
美智子、ダンボール箱を持ち、玄関から登場。
美智子
「安原、休まないで」
安原
「スイマセン。鶴見さんがしつこくて」
鶴見
「俺のせい!?」
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