第1章 きっかけ

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私は泣いた姿を親に見られるのが嫌で、家では必死に我慢して、誰にも相談できないまま 耐え続けた。 …でもある日、 ついに限界がきてしまった。 私はこのころ、リストカットというのを前から知っていたので 家にあるカッターを手にとり、 スーッと手首を軽く切った。 生まれて初めてのリストカットだった。 これが悪の始まりになるとは知らずに… 沙優「あははっ何も感じない…」 今より深く押し当てて 切ってみた。 血がどっと出てくる。 その血は鮮やかで、私の心の痛みを忘れさせてくれる―… 私はこれがきっかけで リスカに依存し始めていった。
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