‐Schwartz glance‐

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背後/頭上から夥しい火線の嵐=タンク型ネクストの発射したガトリングガン/垂直弾道ミサイルらが、真っ直ぐにシュヴァルツ・グリントを捉えていた。 【――解析完了。 中量二脚型ネクスト、タンク型ネクストの詳細が判明。 前者はカラードランク28。 GA社専属リンクス『タイタン』の『イクスプロード』 後者は所属不明とありましたが、アセンブリから十中八九GAグループ所属と思われます】 脳裏に送信されるデータ――どちらも絵に描いたように典型的な『ゴリ押しタイプ』=壮絶な火力をただ相手にぶつけるだけの無粋なスタイル。 「火力だけで生き残れる程、いつからここは温くなったのか……」 失望混じりに――支援しているつもりだろうが、味方がすぐ傍にいる場所にぶっ放している時点で、既にド素人である事は明らか。 どうしてくれようか――飽きれきった様子で回避運動に転じた時――カメラアイはしっかりと『それ』を映していた。 『旧式のサラフフレーム』=右腕に特大射突ブレードを装備した『職人』――ロケットは全て使い尽くしたらしく、何もない背部がやけにすっきりして見える。 「――頼んだ」 【あいよ】 通信――端的なやり取り/それぞれが動いた。
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