‐Schwartz glance‐

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VFTミサイルからハンドミサイルへ――より確実に仕留めんとするが為に、被爆覚悟で背部カバーを解放=OB起動。 「ほざけぇ!!」 切迫する砂漠色の巨人/次々と直撃していくミサイル群/瞬く間に吹き飛ぶ緑の粒子――驚愕に目を見開く。 『PAがまるで減衰していない』――実弾兵器/殊更ミサイル兵器などの炸裂や爆発による一撃は、PAを構成するコジマ粒子にとっては脅威となる。 未だ謎の残るコジマ粒子だが、一説では超重ウランに類似するとされており、物質を分子結合から分解し、それが故に放射能を遥かに凌ぐ環境汚染を引き起こすとされる。 別名『自殺する粒子』――由縁は、大気中では他の物質に見られない程の自壊性質を持ち、僅かな時間で利用価値を失い、甚大な環境汚染空間を残す――要は、万能な物質ではなく、それによって展開されるPAもまた絶対的な防御膜に非ず、という事だ。 だが――目前にいる相手は、明らかにありえない芸当を成していた。 【どうした?自慢のミサイルも弾切れになったのか?】 悠然と――前面が緑に染まる程に集約されたPAの向こう側――無傷のシュヴァルツ・グリントが、避けるそぶりも見せずに浮遊していた。
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