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映写機の回る音が聞こえてきた。
不意に前方が明るくなった。
第2次世界大戦におけるナチス・ドイツの特殊作戦を描いた映画だった。
あるナチスの下級参謀が突拍子もない作戦計画を立てる所から物語は始まる。
その作戦は参謀会議で一却下されたが、後日たまたまヒトラーの目に留まり、突然に実行命令がくだる。
その計画とは、亡命ユダヤ人に紛れ込んだ特殊戦部隊の1個中隊が客船でニューヨークに上陸し、マンハッタンを占領するというものだった。
特殊戦部隊隊員はドイツ陸軍の軍服を着ているが、我々は反乱軍だと主張する。
ナチスではなく、ヒトラーの支配から逃れて、ニューヨークに新しい国家を造りに来たという声明を発表する。
本国のヒトラーも、その部隊を反乱軍だと認める。ヒトラーは、ドイツの正規軍ではないのでスパイとして銃殺しても構わないと連合国側に言明したのだ。
だが、120人の武装兵士にニューヨークを占領されたアメリカは大混乱に陥る。
アメリカは多数の市民が人質状態になっているので、手が出せない。
しかしヒトラーの狙いは別にあった。
それは、部隊中であらかじめ選抜した決死隊をニューヨークからワシントンに行かせ、ルーズベルト以下の政治家を殺害するというものだった。
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