prologue2

14/17
前へ
/44ページ
次へ
そういう意味ではない、と説明員は言った。 文字通り、日本語を理解できればよくて、ただし完全に理解できる能力が必要らしかった。秘密潜入ではないと言うことだ。 接岸までは秘密任務ですが、到着後は武力を使用しますから。 要するに日本に入った後は日本人のふりをしなくてもよいという事らしい。 現地での任務を遂行するための日本語能力があれば良いわけだ。 パク・ヨンスは、まずハン・スンジンを思い浮かべた。 ハン・スンジンは、日本語能力、戦闘能力共に申し分なく、何よりも指導力を備えた逸材だった。 そのほかに、特殊戦部隊に所属する優秀な日本語能力を持つ教え子を8人まで数え、10人には1人足りません、と答えた。 9名か、と高官が呟き、仕方ないな、と苦笑し、9名でも何とかなる、と言って、保護司令部の将校が運んできた地図を机の上に広げた。 九州の北半分と朝鮮半島が描かれた100万分の1の地図だ。 作戦は3つのフェイズを持っている。 フェイズ1で9名のコマンドが侵入して、一部施設を占領し、その2時間後にフェイズ2が実行され、航空機で4個中隊の特殊戦部隊がさらに侵入し橋頭堡を築く。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加