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なんか、可愛い名前がいいな……。
「……そうだ!」
思いついた!
「君は今日から“リト”ね」
「にゃあ?」
黒猫、もといリトを抱き抱えてその翡翠色の瞳と視線を合わせて言った。
そんなリトは首を傾げるような動作をして口の周りに付いた牛乳を舌で舐め取っている。
「私は詩歌だよ。よろしくね、リト」
新しい家族が、できました。
「もうひとりじゃないよ」
そっとリトの頭を撫でて言った言葉に、彼は嬉しそうに鳴いた。
そしてその日はリトと一緒にベッドに入って、その温もりを感じながら眠った。
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