-詩-

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  -あやまち- 今夜はいつもより寒い 窓から外を見ると街も辺りもうっすらと白一面 空から冬の知らせ ふぅーっと煙りを吐く "君は元気にしてる?" 心で呟くと君への気持ちは溢れてく あれから3年の月日が流れ 代わり映えのない毎日 何か変わったというのなら あの頃の煙りと吐く煙りの匂いが違うこと 歳をとったこと そしてもう僕の隣りに君が居ないこと 吐く煙りは君と離れてから キツいのに変えたんだ 歳は3年分...君も3年分 君が隣りに居ないのは 僕が原因で招いた最大の過ち そんなことを一人考えて 張り裂けそうな想いが僕を動かす 裸足のまま家を飛び出し宛もなく彷徨う外は 恋人達が手をとり寄り添う季節 僕は手を口に当て白い煙りを吐く そしてまた灯を燈し 煙りを一つ吐く 君への想いは一つも吐かず 吸い込み心の奥底へ...
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