マリア

11/13
前へ
/213ページ
次へ
『はろぉ』 ちゃらけた感じの男の子の声がした。 これがセイちゃんの声…。 「あ、こんにちは。」 電話の向こうからたくさんの人の声がする。 そいつらが『誰?』と言ってセイちゃんが『女ぁ』というのがまるぎこえだった。 「だ、誰かいるの?」 『いねえし。つかテルエッチしようよ。ヤる時の声。出してみて。俺ヤる時の声キモいやつとはやんねぇから。』 ケラケラ電話の向こうから笑い声が聞こえる。 冗談だよね……? 「あはは。ウケんね。」 私はなんとかごまかそうとした。 『うん。つか早くやって?』 嘘。 本当にやらなきゃいけないの? でもセイちゃんに気に入られたい……。 私はセイちゃんの顔を想像して 自分の膣に手を入れた。 『あははは。あははは。』 電話の向こうから笑い声がする。 私はみっともなく喘ぎ続けた。 私はしばらく息をあげていた。 どうしよう。 セイちゃんに嫌われた…? 『マリア。できんじゃん』 ……やった!
/213ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4230人が本棚に入れています
本棚に追加