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「マリアってさぁー実は絵うまいよねぇ」
美術の時間、相変わらず孤立しながらアヤネと私は隅っこで油絵を描いていた。
「ありがとー。結構趣味なんだぁ。油絵とかよく描いたりする」
「へぇー意外にぁー。」
周囲の冷たい目線。
こんな時でさえ何か悪口を言われている気がする。
「つーかウザいよね。なんか文句あんなら直接言えって感じじゃね!??きもいきもいきもい」
イラつきながら思いっきりアヤネに話した。
「そうだね~」
え?
拍子抜け。
当然アヤネも怒り浸透で言い返してくると思ったから。
アヤネは、ヘラヘラそう言っただけだった。
「つかマリアこのあとどぉすんの?かえんの?あたし追試あっから今日一緒に帰れないからぁ」
「え?待ってるよ」
「まじ?やたぁ」
1人で帰るのはなんだか怖い。
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