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私がお兄さんたちと踊りまくっている間にも、浜野くんはどんどん飲まされていた。
2人、3人、甘い蜜をすいたい女の子たちが、浜野くんの周りに群がっていく……
負けない……!
再び謎の対抗心を燃やした私の周りにも、男がどんどん増えていった。
――
「浜野くん、浜野くん、」
「?」
目の前には私よりも泥酔してカウンターに項垂れている浜野くんがいた。
「私たち、帰るね」
あえて、私たちと言った。
これから夜を共にする男たちを見せびらかせたかったからだ。
「……」
浜野くんは無言で目を閉じた。
そんな中でも次々とグラスに酒をつぐ女の子たち。
これは浜野くんも、今夜は乱交パーティーだね!
私は吹き出しそうになりながら手を振った。
「くくくくっ……じ、じゃあね、あ、あまり飲み過ぎない、ように……ふふっ」
私は高いコートを振りかざして店を後にした。
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