迷子と森の妖精

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時刻は夕暮れ時、レンファの話しでは、もう少しでウォールの街が見えてくる頃で、数日間と言う短い期間だがレンファはゼクスと離れたくないと思っていた。 『おぉ~やっと道に出たぜ!! レンファ、短い期間だったけど会えて良かったぜ? 初めはだりぃ~と思ったりしたけどよ。』 夕暮れに染まる開けた大地を見ながら、軽く後腐れないように言うゼクス。 『また寄る事になったらさ? 会いに行くからよ!次はちゃんとした手土産持ってさ!』 先程からレンファは俯いて話さない。 『ぅん?どうしたレンファ? まさか寂しいんじゃないよな?』 レンファが肩から飛び、ゼクスの眼前へ行く。 「ゼクス………わ…私も一緒に行きたいですぅ~!! もう1人は嫌なんですぅ~ うっ…うっ……うわぁああん~!!」 泣きながらゼクスの顔にへばりついて離れない。 だが、ゼクスは少し笑みを浮かべ話す。
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