街と登録と依頼

12/28
前へ
/365ページ
次へ
部屋の中に入ると、アンリの後ろに水晶が二つ並んで置いており、一つは魔力量を測る水晶で、もう一つは属性を見る水晶である。 「ゼクス君、信じてない訳じゃないけど、カードを作るのに必要なの、だから私の前でやってくれないかしら? それに、属性の方もね?」 アンリは魔力量だけではなく、属性も見ると言っている。 それは、先程の用紙に書いてあったゼクスの属性は異常だからだ。 普通なら1人1属性で、2属性や3属性もかなり低い確率だが居るのだが、ゼクスが書いた属性は…… 炎、水、風、雷、地の基本属性五つである。 合成した属性も含めれば、7属性と言う事になる。 ゼクスは、まさに異常なのだ。 『別に良いけど、弁償はしねぇよ? それで良いならやるけどさぁ~?』 弁償?と意味が解らないが頷いて肯定する。 そして魔力量を測る水晶に魔力を流す。
/365ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2447人が本棚に入れています
本棚に追加