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『はぁ~次の街に着いたら金稼ぎしなきゃならんなぁ~だりぃ~。』
少年が俯いて歩いていると、茶色い物体にぶつかった。
『ぅん?なんだこりゃ?』
目の前の物体を見上げて確認する。
『グォ』
『あっ……スミマセン。
余所見してた……………。』
やっと自分の状況に気付い少年。
目の前には、魔獣グラッセ。
見つめ合う少年とグラッセ。
『…………』
『…………』
先に行動に移したのはグラッセだ。
器用に短い手で、少年を殴る。
『うぉお!?
何だよ!?
いきなり!!
礼儀がなってない野郎だぜ!!』
グラッセの行動を爆転で避けると、腰に装備していた刀を抜いて構える。
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