プロローグ

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『はぁ~次の街に着いたら金稼ぎしなきゃならんなぁ~だりぃ~。』 少年が俯いて歩いていると、茶色い物体にぶつかった。 『ぅん?なんだこりゃ?』 目の前の物体を見上げて確認する。 『グォ』 『あっ……スミマセン。 余所見してた……………。』 やっと自分の状況に気付い少年。 目の前には、魔獣グラッセ。 見つめ合う少年とグラッセ。 『…………』 『…………』 先に行動に移したのはグラッセだ。 器用に短い手で、少年を殴る。 『うぉお!? 何だよ!? いきなり!! 礼儀がなってない野郎だぜ!!』 グラッセの行動を爆転で避けると、腰に装備していた刀を抜いて構える。
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