4月 最初の春

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少しの雑談の後に3人で歩き出した俺たちは、商店街と学校の間に位置する遊歩道を通っていた。 遥さんと千絵姉は楽しそうに喋り、後ろからついていく俺。 一昨日に大雨が降り、その名残がまだあった。 悪い足場、脆い木々。 案の定、遥さんが足を滑らせた。 将吾「危ない!」 遥さんの安全は確保した。しかし、驚いた千絵姉は、俺のほうに倒れてきた。 痛い。普通に痛い。若干打撲。 しかし、クッションが2個あった。 千絵「バカ!早く退かないか!」 千絵姉に本気で鳩尾にパンチをいれられた。
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