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そして今までガタガタと揺れていた車が突然停車したのだ。
美帆は何事かと崇史に尋ねた。
『……霧が晴れた…。おかしいって!!
こんなすっぱりきれいに晴れるなんてさ!!』
車の後ろの方には濃霧が漂っていた……。
しかもある境界から全くこちら側に流れてこない。
……まるで村の土地を取り囲むかのように……。そして入り込んだ者を二度と村から出さないがための壁かのようにも見える。
『ますます不可解な場所だな…』
智也は車から降りて前後を何度も見たが、一向に霧はこちら側に流れてくる気配はない。
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