第一章 前編

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「は~い!今行く!」 フィーネは自分の部屋のドアをバタンと勢い良く閉めてバタバタと大きな足音を立ててこちらに来た。 俺は小さく溜め息を吐き仕方無くドアを開けた。 「おはようライル、フィーネ」 そこには何時もの爽やかな笑顔を浮かべるアルと。 「よう、迎えに来てやったぜ!」 アルとは違う、どちらかと言えば好戦的、挑発的な笑顔を浮かべるロイ。 「おっはよぉ!」 活発さを容易に想像させるような笑顔のレベッカが居た。 俺はそこで更に溜め息をついた(心の中で)。 ロイとレベッカはかなり絡んでくる二人だ。 良く言えば元気すぎ 悪く言えば少し鬱陶しいわけだが。 この二人に朝っぱらから会うのは精神的にキツかったりするのだ。 「…おはよう」 「おはようございまーす!」 俺は仕方無く フィーネは元気に挨拶をして家を出た。
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