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「…お母さんに言った方がいいかな?」
最初に聞こえたのはどこか遠慮がちに小さな声で話すフィーネの声だった
「ショックをうけたとき俺達にはなにもできなくなるからな…ライルに確認してからの方がいいんじゃねえか?」
それに答えたのはロイ
何時ものような覇気のある声じゃなかったのが気になる
そのまま話は続いていった
「だったらおばさんに聞かれたらマズイってことだね…」
アルがそう言ったと同時に誰かが立ち上がったような音がした
「…ウチが適当に連れ出す、その間に話しといて」
そのミーナの声が一番不似合いだった
明るさのかけらも無い、一定のテンションで話すミーナ
こんな声を聞いたのは何年ぶりだろうか
会ったばかりの時はこんな声だったが…
目の前は目を閉じているので真っ暗だが、何故か昔のまま大きくなったミーナの姿がありありと見えたような気がした
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