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「…ライルを止められるかな、私たち」
「大丈夫だよ、僕達ならきっと止められる」
二人の声もやはり深刻な、何時もとは違う弱々しい声に聞こえた
どうやら皆テンションが低いらしい
俺がこうなったせいか?
それに俺を止めるって何を?
うとうとしていた筈の意識が少しずつ覚醒していく
重かったように感じていた筈の瞼も軽くなり、目を開けることも容易になってきた
それでも寝たふりを続けていようとしたのだが
「…ライルさん?起きたのですか?」
俺を近くで見ていたカレンには気づかれてしまったようだ
そのカレンの言葉に、今まで以上に病室内が緊迫した空気になってしまった
そして皆の視線が完全に俺に向いているのがわかる
…もうこれ以上寝たふりは無理らしい
俺はゆっくりと瞼を開いた
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