第一章 前編

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イースト魔法学校 高等部二年C組 そこに一人の男が居る。 名前はライル・フローライト。 ライルは授業が終わり皆が帰りだす中、一人机に座ったまま鞄に授業で使った道具をゆっくりと片付けていた。 といってもそんなに量が多い訳ではなく 教科書、ノート、筆箱 この三つである。 普通ならばものの数秒で片付けることが出来そうだが、ライルはわざとゆっくりと時間をかけて片付けていた。 その理由は二つ 一つは 「やぁ、お待たせライル」 この無駄に爽やかな男 アルフォード・ジュリアス・ヴァルロンド を待っていたからだ。 もう一つは 「兄様、遅くなりました」 義妹である フィーネ・フローライト を待っていたからだ。
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