第一章 前編

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この学校は実力順にクラスが決まっていく。 下からE、D、C、B、Aとなっている。 俺のクラスはC 真ん中の普通のクラス。 しかしアルを筆頭に、昔から一緒に居た友達は皆A組。 それを見たとき酷く悔しかった。 友達もアルも皆色々優しい言葉をかけてくれた。 「クラスなんか気にするな」 「学校では休みに時間一緒に居ればいい」 「クラス違っても友達なんだからな」 嬉しいのと同時に悔しかった。 入学式はそれしか思えなかった。 そして一年が経過し、 俺たちは相変わらず同じクラス編成のまま二年になり 義妹のフィーネが入学した。 クラスは一年A組 その時に絶望したのを覚えている。 元々義妹には才能があった。 A組に入るのは当然分かっていた。 その筈だったのに。
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