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「何時も!何時も何時も何時も!!これが出来た、あれが出来る!この話を聞いていた俺の惨めさが解るか!?ただ聞いているしかない俺のぉ!!」
叫んでいる俺自身何が言いたいのか解らなくなっていた。
ただ叫びたかっただけなのかもしれない。
今まで我慢していた物をぶちまけたかったのかもしれない。
もうそんなことはどうでもよかった。
「ハァ…ハァ…」
俺は久しぶりに大声をだして喉の痛みを感じていたが、意外と不快感は無かった。
いや、無いのが当然なのかも知れないが。
四人はまだ何も言わない。
まるで石にでもなったのではないか、と思ってしまうほど固まっていた。
俺はそのまま学校に向かおうと踵を返して歩き出した、が
「ライ…ル」
後ろ、と言うよりも横から知った声が聞こえてきた。
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