death king

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先に斬りつけたのは戦の方だった。 その証拠に戦は無傷、大男の腹は深くえぐれている。 まるでよく切れる包丁でキュウリを斬るみたいな感覚だ。 大男「ぐああああああ!!」 そして数秒後今にも上半身と下半身がちぎれそうな体が倒れた。 戦「や…やった!!」 そして……      ブチィィッッ あまりに深く斬れていたのか体はすぐにまっぷたつになった。 下半身はピクリとも動かない。 だが上半身は、はいつく張りながら戦に向かってくる。 戦はそれに少し焦ったが相手はもう戦えない事を悟った。 大男「お…お前…図ったな…」 戦「……… (半分なのに喋ってる…) ああ。 その通り。 攻撃が激しすぎて反撃のチャンスがない。 だから守りにてっする。 やがてしびれを切らし敵は大振りになる。 そこに隙が出来る。 予想通りだよ。」 大男「なる…ほど…確かに…お前は…このゲームの…参加者に…ふさわしい… やはり…あの方が…注目している…事は…あるな…」 戦(え? あの方? 誰の事言ってんだ?) 戦は分からない事だらけなので死神に問いた。 戦「あの方って誰…!?」 しかし時すでに遅し、大男は息絶えて砂のように崩れ去る。 やがては砂も消え去り何も残らなくなってしまった。        勝者        東雲戦
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