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そこには更衣室の天井を今にも突き破りそうな大男が立っていた。
身長はゆうに3mはある。
顔には白い仮面を被っていて、黒いマントをはおっている。
服もマントと同じ様に真っ黒だ。
その姿はまさに死神。
戦は驚きと恐怖で悲鳴も出せずに立ち尽くしている。
そしてただ呆然と立っている戦に大男は腕を振り上げ戦に向かってその手を叩きつけてきた。
戦「!?」
戦はとっさに我に帰り大男の攻撃を間一髪のトコで横にステップしてかわした。
しかし反応が少し遅かったため風圧で戦はそのまま真横にふっ飛ばされてしまった。
戦「どうなってんだ…?」
戦が大男の殴ったところに目をやる。
なんと床がコナゴナに砕けていて、飛び散った床の破片がそこら中に散らばっていた。
戦「嘘だろ…
こんな事あるはずない…」
戦は震える足を地面に固定して大男をマジマジと見た。
戦は夢であると思いたかったが、どうやら体が夢では無いことを分かっているらしい。
戦(これって…
全部…
現実なのか…?)
戦が放心状態になった時……
大男は手を横にブン回した。
戦は攻撃を後ろに避けたが風圧で飛ばされてロッカーに全身を強打した。戦(ヤバイ…
このままじゃ…
殺される…)
ゆっくりと近付いてくる大男。
戦(にげなきゃ!)
そう思っても体の痛みと心の恐怖で体が動かない。
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