あの頃の僕のように

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あの頃の僕のように

嵐が去った後の砂浜 彼との思い出を話す君 遠くで吠える野良犬を見る振りをして うつむいた君の横顔を見ていた 泣き腫らした瞳 細くなった腕 悲しい思いをしたんだね 何を言えばいい? 下手な慰めや 励ましで癒されるほど 君の傷は浅くない あの頃の僕のように 波に打ち上げられた いくつかの白い貝殻 冷たい海に削られ 報われないまま またどこかに流れていくの? 「もう忘れるから…」今日一番の笑顔でつぶやく君 強がるのはよしなよ 今は思いきり泣くがいい 簡単に忘れることができるほど 君の想いは弱くない あの頃の僕のように 防波堤の向こう 太陽は何も言わずに沈んでいく 明日からまた新しい一日が始まるよ 君は今までと同じように 笑うことができるかい? 話すことができるかい? 人に優しくできるかい? 一人でも歩いていけるかい? あの頃の僕のように
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