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やはりそれなりに本音で話せる仲だ。
しかし、所詮はそれなり。
アイドルを助ければ、自分の株も上がる。
だが異性として意識してるかといえば、正直微妙なところ。
ついでに言えば周りの阿呆どもの嫉妬に耐え切れる気がしない。
さて、どうすべきか……。
「あん? テメェさっきから何ジロジロ見てんだよ?」
やばい! 気付かれた!
くっそー、まいった。めっちゃガン飛ばされてんじゃないの、俺。やべえよ、彩奈さんめっちゃこっち見てるよー。逃げらんねーな、これ。
ええい、もうどうにでもなれだ! 火事場の馬鹿力だ! 窮鼠猫を噛むだ!
そうだ、言え! 何か言っちまえ!
「オイコラテメェ、どこのどいつだ!? 何か言えコラァ!」
「俺は……、俺は正義の味方だ!」
………………。
何言ってんの俺えぇぇぇぇえ!?
ええい、かまわん! やっちまえ!
俺は拳を構え、有りったけの勇気を振り絞って、不良どもの懐めがけて突進した。
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