1361人が本棚に入れています
本棚に追加
宮部を貫いていた刀を抜く。
色素の薄く短い髪。
すらりと高い背丈。
浅葱色であるはずの羽織は元の色をほとんど見せておらず、代わりに鉄の匂いを発する紅色に染まっていた。
先ほど斬られ、血が止まらない指を気にすることもなく刀を振って血を落とす。
新撰組二番隊組長 永倉新八
宮部の遺体をチラと見ると、額を斬られ戦闘不能となっている八番隊組長 藤堂平助の元へと急いだ。
最初のコメントを投稿しよう!