はじまり

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宮部を貫いていた刀を抜く。 色素の薄く短い髪。 すらりと高い背丈。 浅葱色であるはずの羽織は元の色をほとんど見せておらず、代わりに鉄の匂いを発する紅色に染まっていた。 先ほど斬られ、血が止まらない指を気にすることもなく刀を振って血を落とす。 新撰組二番隊組長 永倉新八 宮部の遺体をチラと見ると、額を斬られ戦闘不能となっている八番隊組長 藤堂平助の元へと急いだ。
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