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「……平助…?今誰の大福を食べたんです?」
総司さんは鬼の様に笑っている。
「もがもが……っ今のは完璧にオレのせいじゃないでしょ!」
大福を飲み込むと慌てて総司さんに言う。
「……もうなんでもいいです。とりあえず死んでください、三馬鹿」
そう言って総司さんは腰に差していた刀を抜いた。
「おれもかよ!」
早々と逃げ出していた新八さんが少し遠くで叫んでいる。
「僕知ってるんですよ!永倉さんが島田さんと僕のわらびもち食べたこと!あの時は土方さんに止められたけど……だから永倉さんも対象です」
「それは謝っただろうが!」
「やべぇ、逃げるぞ平助!!」
「ほいさ!!」
「あっ待ちなさい!!」
三人は屯所ないを逃げ回っていたようだが、結果的にみな捕まり総司さんと『かんみや』と呼ばれる所へ行ったようだ。
帰ってきたのは嬉しそうな総司さんと、肩を落とす三人の姿だった。
―――――――
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