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ザードは頭から紫色の血を流して地面に倒れ込んだ。
レイスがいる場所からザードの場所まで約100m。
それを的の小さい頭を狙い、尚且つ目にも止まらない早撃ち。
襲われていた少女は銃弾が飛んできた方、つまりレイスの方向、左を振り向いた。
レイスは銃を回転させながらホルダーに直す。
その少女は直ぐに走ってきて、レイスの胸に顔を埋めながら涙を流しながら言う。
「あ……有難うございます!!」
レイスはそのいきなりの行動に焦るが、直ぐに平常心を取り戻す。
「おいおい泣くなって」
レイスはそう言いながらその少女を自分の胸から引き離す。
その少女は自分の涙をハンカチで拭った。
「あの…
私ユーリと申します
助けてくれて有難うございました」
「いいよ気にしなくて
それより村がやけに静かだな?」
「立ち話も何ですから私の家に行きましょう」
「分かった」
するとレイスはユーリの後について行き、家へと向かうのだった。
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