WEDNESDAY

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しかし絶対的にそれはおかしく不自然だった。 複数のボディガードが抵抗するボディガードを取り押さえている。 取り押さえられているボディガードの胸元には黒いからわかりにくいが、明らかに何かが滲んでいた。 スーツからワイシャツにその滲んだ液体が垂れた。 その液体の正体は 「血だ!」 今居が興奮してシャッターを押しまくる。 「何が起きたんだ?」 ボディガードは抵抗はせず、引っ張られるようにして屋敷の正面に用意されたパトカーに乗り込んだ。 そして、さらに屋敷の中から何人もが出てくる。 警官と黒い服を着た男たちがおしくらまんじゅうをするかのように、固まってきた。 真ん中にある何かを守っているようだ。 「救急車だ!」 その集団の一人が叫んだ。 待機していた救急車がパトカーの後ろについて、患者の受け入れスペースを作った。 救急隊員が後ろから飛び出してきて担架を運んできた。 「今居、ズームで人物確定できるか?」 「やってますけど、ピントが会わないんです」 意図的に警官とボディガードはそれを隠していた。 しかし担架に乗せてから救急車に乗せる上に上げる際に姿があらわになった。 「こりゃ大変だ」 今居が呟いた。
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