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雨は小雨から大雨に変わっていた。 その時メールの音が鳴った。 ケータイを見てみる。 するとケータイにはこう書かれていた。 「賢一さんへ、中島雅さんの事で至急西病院へ来てください」 西病院はここから8キロは離れている。 しかし自分は雨の中を走り出した。 雨は自分の涙と混ざり合って顔は水浸しになった。 人ごみを抜けて、細い道路を通って、また人ごみを通り…これを繰り返した。 雨はさらに強くなり風も激しく吹いてくる。 風と雨は自分の進むのを止めるかのように吹いていた。 自分が走っている途中病院を数軒見たが、なんで遠い西病院なんだ?と自分は謎に思った。 西病院はさほど大きくはないし、設備もたいした事はない。 どれくらい走っただろうか? 西病院についた。 自分は窓口に行くとすぐに緊急治療室に連れてかれた。 緊急治療室は手術と赤い文字で光っていた。 、
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