27人が本棚に入れています
本棚に追加
｢賢一のけち！｣
するといきなり俺のにんにくクレープに飛びついた。
“パクッ”と言う音を出してにんにくクレープを一口食べた。
｢まずい～｣
ベロを出して感情を表している。
｢お……おい！｣
別に量が減るから食べさせたくなかったのではない。
食べさせたくなかったの理由は“間接キス”になるからである。
｢いいじゃん！｣
彼女はチョコクレープを食べ終わっていた。
口についたチョコを白いハンカチで拭いた。
ハンカチは白に黒が混ざり２つのまったく違う色は重なると綺麗な模様を奏でていた。
｢あ！賢一なんか口についてるよ｣
そう言って自分の口に手を当ててにんにくを拭き取った。
｢!?｣
このとき自分の冷たく冷え切った心をすこし溶かされたように感じた。
｢帰ろっか賢一！｣
中島は自分の顔を覗きこみ“にこっ”と笑みを浮かべた。
そして彼女は自分の手を握りしめてくる。
｢そうだな。帰ろうか｣
そう言っ自分も彼女の手を強く握りしめた。
､
最初のコメントを投稿しよう！