第 一 夜 ~ 出逢い誘う桃の香 ~

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      朝になった。 眼を擦りながら時計を見ると、時刻は五時五十七分で、眼覚ましが鳴る三分前。 「――ったく……なんでいつもこう、眼覚ましの意味がないかな」 ぼやきながらもさっさと起きて、布団を畳む。 そうして、寝間着の作務衣から制服に着替え、顔を洗いに洗面所へと向かう為、自分の部屋を出た。  
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