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僕は彼女の事が好きだった。彼女の微笑み、彼女の声。彼女の全てが好きだった。彼女と知り合えて、彼女と一緒に夢の世界の物語を作りたかった。だけど、彼女は先に旅立った。僕に一言も告げずに。悲しかった。苦しかった。
やがて、僕は彼女が居なくなったショックで夢の世界に入り込んだ。そしたら彼女が居た。嬉しかった。嬉しさのあまり、彼女の側まで走った。けど、彼女は何処か悲しそうな顔。僕は彼女に話掛けてた。何度も、何度も。彼女は一言も喋ってくれなかった。彼女が、僕にしてくれた時のようだった。その時、僕は初めて気付いた。話掛けるのではなく、心で伝えるのだと。そしたら彼女が言った。
「お帰り。」
と。どう言う意味かは分からなかったが、彼女と夢の世界で話せた事が嬉しかった。
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