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その言葉を聞いた校長はイスから立ち上がり、唯一慌てて止めにかかる。
「そ、そんな単刀直入に…」
そんな校長の必死の訴えを生徒会は軽く目で流すと、話を続けた。
校長は頭を抱えて青ざめていく。
「風紀委員からさらに詳しい説明があります」
教壇でデカイ態度をとっていた生徒はそう言うと、耳をかいて風紀委員へ乱暴にマイクを渡す。
そして面倒くさいと言わんばかりに自分の席へと戻った。
マイクを乱暴に渡された風紀委員は少ししかめた顔すると、教壇へと立った。
な、なんだなんだ、生徒会仲悪いのか・・・?
って、あれ?今教壇にいる奴ってさっきの十宮とか言ってた先輩だよな…?
生徒会だったのか・・・
「最近は肉体的、精神的セクハラだけではなく、ギャンブルなどの賭け事も出てきています。』
十宮がとんでもないことを淡々と喋り始めると、新入生は更に混乱しザワついた。
「おいなんだよあれ…」
「どんな学校なんだよ・・・・・?」
「マジかよあれ・・・」
「どういうことなんだよ・・・・」
「嘘だよな・・・・?」
新入生がこの異常事態に耐えきれず次々と騒ぎ始める中、英治と秋人もお互い顔を見合せ小声で喋り始めた。
「お、おい秋人・・・どういうことなんだよ・・・! ここって大丈夫・・・だよな? なんだかイカれてる気しかしねぇんだけど・・・」
「ぼ、僕も今凄く混乱しててよくは分かんない、けど・・・ネットでは文武両道で凄く良い学校だって評判だったよ…」
生徒会のどぎつい話を聞いちまった後だから・・・今のところ、良い学校の要素がキレイな校舎にしか感じられないんだが・・・。
そもそも躊躇もなしに生徒会があんなこと言うか普通・・・!?
英治は頭を抱えた。
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