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体育館の入口で資料を貰うと、英治達は適当な席に座った。
「な、なぁ秋人」
「なに?」
「まだ時間あるよな?俺トイレいきてーんだけど」
「ぷぷっ、また?英治っていつもそう。緊張するとすぐトイレ~ってなるよね」
「なっ!!」
こいつ・・・!
緊張してトイレに行きたくなるなんてまるで小学生のようだ。
だが、その言葉になにも反論することのできなかった英治は、ただ顔を真っ赤にするしかなかった。
必死に照れを隠そうと、英治は秋人に怒鳴る。
「う、う、うっせぇ!しょうがねぇだろッ!」
「はいはい。わかったわかった。まだ間に合うから早く行ってらっしゃい」
秋人は全てを見透かしたかのように軽く流すと、笑いながら手を振った。
なんだよ、人を子供みたいに・・・!
英治はふんっと口をひん曲げながらも、トイレへと走っていった。
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