高校生活

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この学校は学年によって靴の色とタイピンの色が違う。 三年生の色は黄色、二年生の色は青色、そして英治達新入生の色は緑だ。 キスしてた方の上履きとタイピンは青。 されていた方は緑だったため、英治はすぐ新入りと先輩だったことが分かった。 この学校に女生徒などいるわけがなく、両方ともしっかりとした男だった。 「見てない見てない俺は見てない見てない見てない俺は見てない」 英治は壁に頭を叩きつけて必死に現実逃避し、まるでお経を読んでいるかのようにぶつぶつとなにかを呟く。 必死にごちゃごちゃになった思考回路を元に戻そうとしていた。 「・・・どうかしましたか?」 突然後方から聞こえた柔らかな声に、英治は肩を大きく震わせ、ロボットの様に声がする方向へと首を回す。 ガチガチで振り向いた先にいたのは、英治より少し背の低い眼鏡をかけた美少年だった。 タイピンと上靴の色が青・・・! 何年かは知らんが先輩なのは確かなはず・・・。 で、でも、なんて悪いタイミングで来るんだよぉおお~~~っっ!? 英治はどう反応すれば良いか分からず、アホな顔をしていた。
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