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-愛海女子高校 入口前-
「じゃあ、お姉ちゃん…またね?」
ゆっくり手を振り、別れたあと、人が集まっている場所に行ってみた。
流石に人が多く、前にかかっている掲示板が見えない。
…?何か声が聞こえる…。
「す、すみませ…ま、うっ…ぷはっ!前に行かせて下さいー…。」
鈴と同じぐらいの身長の女子生徒が、人波に潜り込んで、吐き出されていた。
「ぅう…、これじゃ遅れちゃうよ…どうしよう…。」
今にも泣きそうな声をあげている。
→・助ける
・温かく見守る
・大声をあげる
「…一緒に、見に行く?二人なら、道を開けてくれるはず。」
…勇気が上がった気がする。寛容性も上がった気がする。
「ふぁ…?え、え?えぇ!?」
いきなり話しかけたのが裏目に出たのか、顔を赤らめさせなから体を引かせた。
「い、いいいえっ!だっ大丈夫です、はいっ!!」
どうやら遠慮しているらしい。
先ほど授業が遅れることを、自分が言っていたはずだと伝えた。
「あ…こ、声に出てました…?すっ…すみませんっ!お見苦しい所を…あぁ!じゅ、授業に遅れるぅ!!」
独りでにパニックに陥ってしまった。
→・手を取る
・独りで見に行く
「…失礼します。」
パシッ
「きっ!?へぁぁあ~。」
いつの間にか、名前の分からない人の手を取って、人波に向かっていた…。
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