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キリエ、泣きながら懐から銃を出す。
ゆうじ「キリエちゃん、それは……」
キリエ「ごめんなさい。やっぱりだめ。だって私、お金の為に魂を売ったの。あなたを殺すのが私の使命よ。桐谷ゆうじ」
ゆうじ、懐から銃を取り出す。
ゆうじ「知っていたさ。君が裏切っていたこと」
キリエ「ゆうじ……」
ゆうじ「だけど、君は知らないだろう。さっきの空襲のサイレンは僕たちを狙って差し向けられた爆撃機の登場を知らせる音。僕らは二人とも見捨てられたんだ」
キリエ「まさか?」
ゆうじ「君は気づかなかっただろう。僕らはふたりとも知りすぎてしまったんだよ」
空襲のサイレン。
キリエ「それじゃ、私は何のために……」
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