優曇華の花…その三

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私は、花が咲いてる優曇華を初めて見ました。 お母さん、優曇華。 なんで車に?ここに着いた時何も付いてなかったのに。 母は、心配ないと思うけど、誰か貴方達夫婦の知ってる方が、亡くなるかもね。 ちょっと気をつけてたら…と、言いました。 このときは、あまりに気持ち悪かったので、 私がすぐさま、母がしていたように、 私の回りの人の安泰を念じながら、南無阿弥陀を唱え、取ったのですが、本当にちいさな白い4枚の花びらが咲き開いていました。 その日の夜です。 旦那と夕食を食べていると、お姑さんから電話がありました。 旦那を小さい時から可愛いがってくださっていたという、 旦那の実家の裏手に住む近所のおじさんが 今日亡くなられた。と。 旦那には、優曇華の事は、話さなかったのですが、ああ、この知らせだったんだと思いました。 元々、私の乗っている車は、 旦那の車で実家には、この車でいつも行っていました。 今年の4月に、旦那が、新車を購入。私のミラを手放し、旦那の古車が私に回ってきたのです。 旦那にさよならがしたかったのかも知れません。 何気ない日常に、突然現れるお死らせの優曇華の花。 もう二度と見たくは、ありません。
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