『三ヶ月の奇跡』

終わりへの始まり

「先生、ただの疲労で倒れた俺のところに先生がくるなんて変ですよね？先生だってそんな暇はないはず。」

『いや、それは私を買い被りすぎだよ。』

里中先生はごまかすように笑った。

「…俺勘だけはとても鋭いんです。さっき母は泣いてたし…。俺はいったい何の病気なんですか？」

『…さっき、お母さんに聞いたろ？君はただの過ろ「先生！」

里中先生の言葉を遮り俺は言った。