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「やあ!
宿敵!
ご機嫌いかがかね?」
男は彼に言った。
「おまえは俺に負けた!
終わりのない楽園、おまえの世界はもうない。
そして、おまえもこの黒い流れに食いつくされて、消えて無くなる!
ああ、愉快だ!
宿敵、俺の勝ちだ!!」
叫ぶだけ叫んで、
また笑い出す男。
何も言い返せないままに、
彼の体にもまたヒビが入り、
砕け散って、
黒い流れへと消えていった。
今日、この日。
誰もが知っている、
ひとつの伝説が消え去った。
“終わりのない”と言われた楽園は、
もうない。
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