怒涛の入学式

7/8
前へ
/65ページ
次へ
教室に戻るとマキとゆかりがまだ残っていた 『また呼び出されたの?』とマキが聞いた 『ううん、昨日ハンカチかりたから返してきたの弥生さんって人に』 『あの人めちゃくちゃ喧嘩強いらしいよ。6人いただろ?』 『うん、いたいた』 『華組って言うらしいよ』とゆかりが足に絆創膏を貼りながら言った 『容赦はしてくれてこれだもんね。マキなんかタイで首しめられかけたよ』 『でもさ…弥生さんがなんかあったらいってこいって…』 『何かあるほど、ヘマなんかしないよ』とマキは笑った 『今日バイク乗ってた先輩は3年で、この中学仕切ってたんだって。一応2年の男子に仕切らせるらしいけど、実質弥生さんが仕切るらしい』ゆかりはすごく詳しかった 『まあさ、この中学で生き残るには、人間関係やら構図知っとくべきだわ。麻亜子もな』マキは私の肩を叩いた なんとなくこの日を境に、私達はつるむようになっていた
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

718人が本棚に入れています
本棚に追加