涙の謝罪

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目が覚めたら病室に戻っていた。 「秋良・・・ごめん。」 椅子に八嶋が座っていた。頭を下げて。 「あれ・・・試合は!? 試合はどうなったの!?ねぇ!?」 しばらくの沈黙が続いた。「途中で棄権した・・・」「えっ・・・」 「お前が倒れたから心配でここまで付いてきた。」 「えっ・・・なんで。」 「何でって・・・」 「何で試合放棄したのよ。凄く頑張ってきたんでしょ?!何で止めたの?何で?もうちょっと試合みてたかったのに・・・」 途中で秋良は泣き出した。「わたしの寿命はそんなに長くないんだよ?!」 「何言ってんだよ!まだ生きるに決まってんだろ?!何死ぬ死ぬびびってんだよ?お前が生きたいと思えば何十年も生きれるわ!!」 「そんなの分かんないでしょ?!いつ死んじゃうか分かんない中で生きてんだよ?怖くて当然じゃん!」 泣きながら秋良は八嶋の目を見た。 「もう卓球なんかできないかもしんないんだよ!?」 その言葉が八嶋稔の胸にひどく突き刺さった。
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