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美羽と別れるまで夢子は一言も話さなかった
なぜか胸が苦しい…
まっすぐ家に帰ると自分の部屋のベッドへ寝転んだ
「おねぇちゃん帰ってるなら店番してよ~」
階段の下で桜が少し怒り気味でいう
「わかった~」
元気のない返事を返し、階段を降りる
店番をしながらも翔平とのことが気になってしまう
何話してたんだろ…
翔平の彼女なのかな?
翔平は今まで彼女らしき人はいなかった
高校の時に少しだけ付き合った人がいたがすぐに別れてしまった
「…ちゃん…おねぇちゃん‼」
「えっ⁉あっごめん…いらっしゃいませ」
「‥もうボーっとしてるなら手伝わなくていいよ」
「‥大丈夫‼そういえばお母さんは?」
「配達に行ったけど‥また迷ったのかな?ちょっと電話かけてみるね」
『もしもし、お母さん、今どこにいるの?』
『桜💦配達に行ったんだけど帰れなくて‥』
『えっ⁉なんで?』
『道に迷っちゃったみたい‥いつもと違う道通りたいなって思ったら知らないとこきちゃった』
『も~方向音痴なんだから気をつけてよ~今どこにいるの?』
『え~っとみなみ‥うみまち?』
『なんかいちょうね💧』
『そうそう(笑)』
『反対方向だし‥今から行くから待ってて』
「おねぇちゃん、お母さん迎えにいってくるから店番よろしくね」
そう言うと桜は慌てて出ていった
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