第4章『とまどいの遠距離』

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そして,その人影は ツバサの方へと走って来る。 その人影は,なんと学だった。 学は,ツバサに駆け寄って言った。 「先輩・・・遅れちゃってゴメンなさい。道具 忘れちゃって・・・。」 息を切らしながら謝る学。 「昨日,先輩に言われて,自分なりに頑張ろうって思いました。 みっちり,指導お願いします!」 学は,力強く言った。 「新谷ー!遅れて来たから学校の外周10周なー!」 その後ろで,監督の大きな声が聞こえる。 『じゃぁ,外周してきたらな!』 ツバサは笑いながら言った。 「ツバサ先輩も外周行きましょうよぉ?」 学が落ち込みながらに言った。 『あっ!俺やることあるから・・・外周頑張ってな!』 ツバサは,そういって逃げるかのように姿を消した。 学は,仕方なく外周を走った。 走り終えた頃には部活も終わり,学にとって走りに走った一日になった。          
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