第1章『彼女からの告白』

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それからのツバサは,目標を見つけ,希望に満ちていた。 部活以外にも足腰を鍛えるために,毎日走り込みをするようになった。 ある日の晩,家の近くの公園で休んでいると 「ツバサ君!?」 そこにいたのは,髪の毛を切った彩乃がいた。 『安田か。髪の毛きったんだな。』 「うん。」 彩乃は照れながらも満面の笑顔でうなずく。 『あっ。俺,新人戦にでるんだ。それに勝てたら安田に言いたいことがあるんだ!』 その力強いツバサの声に彩乃は驚きながらも,喜んでいた。 「うん。」 また満面の笑顔でうなずく。 『そろそろ,走り込み始めるからじゃあな。 あっ。風邪ひかないうちに早く帰れよ。』 ツバサはそう言って夜の闇へと消えていった。 それから,一ヵ月あまりが過ぎた。 夏の大会は惜しくも敗れ,三年の先輩たちは引退した。 そして,また一ヶ月後にはツバサたちの新人戦が控えていた。 ツバサは,みるみるうちにピッチャーとして成長していった。
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