ある日夜の下

2/4
前へ
/6ページ
次へ
「ごめんなさい…魔王様」 声がした……。 喉の奥からやっと絞りだしたような、悲しく、か弱い声。 ……………。 「許して…」 どうして謝るの? どうしてそんな悲しい顔をしているの? どうしてあなたは… 「…ったのか……」 「それが……から……だされた、私のしめ……」 痛い……。 悲しい……。 これは、夢………? (俺の名を呼んでくれ…。魔王、などではない、あの頃の様に、俺の…名を……) 名前…。 僕の名前はルカ・ミルダ。そして、あなたの名前は… (より良い世界を…創りたかった) 違う。 僕であるはずがない、魔王は… これはただの夢だ。 僕じゃない。 関係無い。 違う。 ただの夢だ。 ……………。     (ゥラギッタナ)  
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加