プロローグ

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「ごめんなさい、私今好きな人いるから海堂くんとは付き合えないの…」 また好きな女の子からフラレた この言葉を聞くのは何回目になるだろうか?片手で数えられるか両手で数えられるか分からなくなってきた 「それに、海堂くんなら私じゃなくてももっと私よりもカワイイ子と付き合えるよ」 と彼女が慰める 「うん、頑張ってみるよ、その好きな人との恋が実るといいね」 (君が好きだから、君に告白したんだけどなぁ…) そんなことを思いながら、彼女の恋を応援した 彼女は手首に着けている腕時計を見て 「ごめん、そろそろ時間だから行かなきゃ」 と言い残して、彼女は言ってしまった すると後ろからパチパチと拍手する音が聞こえた 「お前、これで何連敗だよ」 と出てきた男が言った 「また見てたのかよ光太郎…」 彼の名前は久保光太郎(くぼこうたろう) 僕とは小学校からの幼なじみである 顔は僕よりもカッコイイ 「お前顔は良いのに彼女出来ないよな」 と光太郎は言った 「光太郎の方がカッコイイに決まってるだろ」 と僕は言った
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